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洋服をデザインするみたいな話をした時に、たまに出る話として

「パターンあるいは縫製ができるデザイナーは実際どのくらいいるのか?」 
「パターンや縫製はデザインするうえで、できたほうがいいのか?」

みたいなのがあります。

僕は、自身のブランドのパターンを作っています。サンプルや帽子の縫製もしています。
ようするに、僕がデザインするものの全ては 僕が自分で一から作れます。ニット以外は。


パターンや縫製が出来なくても、洋服は作れます。
パターンや縫製が出来なくても、カッコいい洋服が作れます。

人が「いいな!」というものが作れるかどうかは その人次第です。当たり前ですね。


例えば、楽器が弾けない。歌が歌えない。でも、いい曲を作れる人はいます。
例えば、包丁握れない。フライパンふれない。でも、うまい料理をプロデュースできる人も いるのかもしれません・・きっと。

イイ耳を持っている。いい舌を持っている。 
一般的を知っている。マイノリティーの良さを知っている。
客観的にみられる。などなど・・・。 道具をもって物を作れなくても、いいものが作れます。


タイプが違うだけです。 




僕は物を作ることからヒントを得て デザインを生み出すことが多いです。

何かを見たら、それがどこから始まって 最後どこでしまるのか。その手順をイメージします。
その流れのなかで、一つの線をイメージして 新しい解釈を探します。
デザインと同時に 頭の中でパターンの線を引き、頭の中でミシンで縫い上げます。
感覚的デザインと編集的パターン そして縫製の3つの角度を同時に見てイメージします。

僕の強みは、実際にあるもののデザインやサンプルが無くても 物を生み出せることです。
「これとこれを組み合わせて・・・」というデザイン的な編集はあまりしません。できる限りオリジナルを大事にしています。デザインは感覚で、それを具体的にパターンとして編集しています。

弱点は、頭の中で縫いあげられない物は どうしても生まれません。
「よくわからないけど、これが良いから後どうにかしてよ~」 が出来ません。

ただ、僕は「職人」ではないので、この例えは矛盾するかもしれませんが
「譜面が書けないけど 自己流のギターで曲を作っている」みたいな感じです。

僕は僕の曲が書ければいい。僕の思うラインのパターンが引けて 僕のデザインが出来ればいいのです。


洋服のブランドですが、帽子を作っています。

↑で書いたようなことが、僕が作る帽子でよくわかっていただけるかな と思います。
だからと言って、それがわかっても うちの帽子を買う人が増えるとは思わないけど、僕がここで書くことはこうゆう事です。 















by tatamize66 | 2019-03-25 16:11
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正統派というか「スタンダード」という名のもとに積み上げられた一枚ではなくて、まったくの無コンセプトで「雰囲気」重視のおかまメンズ服でもまったくなくて
表とライナーのパターンを混ぜて裁断して組み立てたコートです。

春にコートを着ることよりも、春にコートを売ることのほうが難しいようです。
「売れない」と、思うようです。
そもそも「着る人が少ない」と思うようです。値段が高いと。
うちのようなマイナーブランドのそれですから、より一層そうでしょう。

それでも、仕入れて「提案しよう」と思うお店様は素晴らしい。ありがたい。
提案したいと思っていただけたんだな、提案したいと思うだけのコートと思っていただけたのかもな と思います。


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着てすぐお洒落に見える服が多いのだそうです。

洗ってあって、形も良くてプライスも手ごろ。
うちの服は

洗ってなくて、形も独特 値段もそこそこ高い

アパレル業界は、ずれたスピードで進んでいるらしい。皆で一斉にやり直さないと難しいらしい。

エラーしているらしい。

洗っていて、着てすぐ形が良くて、バイト代や小遣いの一部で買える価格でしか楽しまないと言われている

本当にそうなの? 知らないけどね









by tatamize66 | 2019-03-21 08:34


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先週、恵比寿で19秋冬展示会を行いました。お越しいただいたバイヤーの皆様、まことに有難うございます。

今回は、大きな合同展示会と日程を合わせてみました。いつもは火曜から木曜の3日間

今回は水曜から金曜の3日間。

展示会に充てる曜日は地方から来るバイヤー様は火、水、木のいずれかがの定休日。

週一日の貴重な休みを この時期はほぼ毎週展示会に充てて 東京に出張している。

まぁそれも仕事と言うと思いますが、僕には本当に無理。本当に、無理。一日に1件だったらまぁ何とか・・・2件あったら無理。一日2件も見るの無理だ。受け止めきれない。皆さん、本当に素晴らしい。

金曜日って、展示会をしたことがない。東京では。
そもそも、バイヤーさんが東京にいなそうだから。でも、やってみたんだけど 思った通り金曜は暇だった。その分水曜に詰まった。お久しぶりのバイヤーさんも多く 素直に嬉しかった。海外のバイヤー様が来るかと思ったけど、お会いできなかった。


僕は出張に行くことも少ない。基本的に出不精だからだ。

インプットすることよりも、アウトプットしたがりだ。吸収することよりも、出したがりだ。基本的に偏屈なので「いいよ」と言われたことを素直に受け入れようと思わない。
「いいよ」と言われたら「そうなんだ、でも僕はまた違うけどね・・多分」と思ってしまう。
「そう思いたい」と思った頃はいつだったか。棘が欲しいと思ったのは遥か遠い昔のころだ。今41歳ですが 困ったことにその癖がいまだ付いたままだ。
どこかでまだ 「それ」を気に入っているから 未だにそのジャケットに袖を通してしまう。
随分と色あせ ほつれて、洗濯を繰り返し袖はつんつるてんだけど、いつまでも着ている。そうなれることで、武装している。誰かにならないことで自分でいることに執着している。
だけど、「そのころ」と「これから」の自分をイメージして 今が一番それが似合っていない。


展示会前、とてもバタバタだった。日付の変わり目を何度も越して、今が一体いつの昼で夜なのか わかっているだけで精一杯だった。

展示会3日間で、色々と思うところがあり これまでの「流れ」で物を作りすぎているのかもな と思えました。

勿論、絞り出したアイディアであって正真正銘であるけど 今がもし、展示会1回目なら あと数ミリの角度が違っていたなと思うのです。はっきり

だから、ほんの少しだけど「直したい!」と思って、オーダーの締め切りを先に延ばしてもらった。ほんの少しの修正を見ていただいてからでないと、判断してもらえない という全くの僕の我侭なんだけど・・・。

ギリギリまでバタバタとすることに 美しさを感じたことも 体がボロボロなことで頭をなでてもらおうとも思ったことはないけど、1日か2日 昨日とは違う自分の眼をもって今一度見直す。その繰り返し。



会期中に、バイヤー様は勿論 いくつかのブランドのデザイナーさんともお話しする機会があった。同じように展示会のため 東京に出てきていた。

とくに「これからの物つくりは・・!」みたいな会話はなくて、他愛もない 僕に至っては終始ふざけていて、寝不足であったりも手伝い 酒もすすみ、大人げなく楽しい時間でした。

だけど、「しっかりとしていかないとな」と思う時間でした。
自分でデザインし、サンプルを作り・・・だからこそ、奥底まで見られる。だけれども、「よし」を決めるのも自分一人で その目は常に初心でなくてはならない。
何年やってきたとか、今までこうだったとか 全く関係ない。
一年が終わったら、また新しく初心。

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展示会後、ずっと伺いたかった場所へ行き お久しぶりに話ができました。
彼女もまた 自身のブランドを育てていて、会って話すと「その人であり」「そのブランドであるなぁ」と思う。

小さな□をパッチワークのようにつなぎ合わせてつくるそれが欲しくて、NOWHERE ELSE用のトレーとして 一つ買った。

思いもよらない癖のある突拍子もないアイディアではなく、形になってみてみると 理解しやすい

だけれども、そのシンプルなアイディアを 丁度よく魅力的にらしい形に出来るという事が、まったくもう素晴らしくて 独特であると思います。

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わかりやすく かつ 独特でオリジナルで美しいお手本として。

自分が作るものも そんなふうでありたいなと思います。

仙台に戻り、まったくの新しい気持ちになれたような気がして 身の引き締まる日々です。













by tatamize66 | 2019-03-20 10:52
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