HUNTING JACKET

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tehu tehuさんのハンティングジャケット。1stモデルです。私物です。
ご存知の方も多いかと思いますが、tehutehuは蝶屋さんで 蝶々の標本を作っているブランドです。
当然、採集も自身で行ってまして、その採集の際に着るウエアとして ハンティングジャケットを作っています。
動物を捕まえる時の洋服は、数多くありますが 蝶々採集のための洋服は今までになかった。なので、この世の中で 初めて蝶々採集用のウエアを作ったブランドとも言えます。

このジャケットは、まったくの道具だと思います。
ジャケットに目的があって、実際使われている。見せるためのディティールじゃなくて使うためのディティール。
ストーリーが後付けじゃない所に非常に価値がある。
フィールドで使っている。これを着て 蝶を追いかけている。標本を作っている。蝶が大好きなんだな。
こんなにも正統派なハンティングジャケットを 今の世の中で 道具として作っているのは素晴らしい事だと思う。
tehutehuのハンティングジャケットはそれでいて佇まいが素晴らしい。ファッションに負けない存在感があるのに、共存できる万能なジャケット、このジャケットは、まさにオリジナルだ!



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こちらもお馴染みのHINSON。

ハンティングジャケットは 簡単に言うとアパレルのブランドとして「ネタ」が多い。 「どうだ、凄く手間がかかっているだろ!」って言えそうなネタが 過去のアーカイブには満載だ。
ただ、昔にハンティングウエアを作っていたメーカーは、やたらとポケットをたくさんつけただけじゃなく、機能的ということと合理的ということの対極にある問題のバランスを常に意識しながら 自社のハンティングウエアを作っていたはず。
作り手目線でそれらの道具を見た時、その事がよくわかる。ハンティングウエアを作るには まず機能を盛り込んで かつ合理的に縫製していけるパターンと 縫製手順をよく理解することが必要で その上に必然的であり偶然的なデザインが乗っかっているからこそ 完成するものだと思う。 

そのままサンプリングしたり、切ったり張ったりするだけじゃ 古い物には敵わない。もっと深い物なんだ。

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手前みそですが、TATAMIZEのハンティングジャケット。

過去には、相当手数の多いハンティングジャケットを作っていましたが、今僕が作ったのはこの一枚。
何かの引用なディティールではなく そもそもディティールというよりもバランスや シルエットに執着して作りました。
袖や見頃は ややたっぷり目。だけれど袖口・裾への萎み具合が ググッと丸く ワザとらしくなく引いている。
フラップの ボタンホールの位置。襟のライン。ステッチを入れず 袖側に倒された袖付け。
細かく細かく、表情をつけている。
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ポケットに手を入れた時の 胸ポケットのフラップの跳ね具合。襟から肩のライン。袖山のギャザーの様によった皺。偶然的な物を ワザとらしくなくデザインとしてパターンに入れ込む。
こうゆうのは伝わらない。ディティールが凝っていないと、緩い球を投げたと思われるけど、全然違う。

最近のテーマとして、着る人よりも その人を見た人が「何かいいな」と魅力を感じる一枚を作りたい。だから、本人には鏡で見える自分しか見えないんだけど、周りの人には何か伝わる。
まぁ そうゆうのって 着る側にはとても伝わりにくいってことなんだけど。だから、着てる人を見たら 着たくなる一枚だと思います。
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by tatamize66 | 2016-10-15 10:37 | Comments(0)
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